健康起因事故と脳・心臓疾患の重要な前兆と対策

 

健康起因事故 対応の急を要する前兆など 2022.08/01

https://youtu.be/Mjzj7kTqpJA

 

<脳・心臓疾患に係る前兆や自覚症状のうち特に対応の急を要するもの>

 

○ 左胸、左肩から背中にかけて、痛みや圧迫感、締め付けられる感じがある

○ 息切れ、呼吸がしにくい

○ 脈が飛ぶ、胸部の不快感、動悸、めまいなどがある

○ 片方の手足、顔半分の麻痺、しびれを感じる

○ 言語の障害が生じる

○ 片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠けるな どの知覚の障害が生じる

○ 強い頭痛がある

 

以下に病名と概要、前兆や自覚症状を列記

 

病名:脳疾患 くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞

概要:くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞 高血圧、脂質異常、糖尿病などを背景として血管障害がおこり、 脳の血管に血栓などの異物がつまる(脳梗塞)、脳内で出血する (脳出血)などの障害が生じたもの。

急激に発する場合(脳卒中)が多いが、徐々に進行する脳出血もある。 心室細動などの心臓の病気で心臓内にできた血栓がはがれて、脳に流れて脳の血管を閉塞する

脳塞栓症もある。

 

主な前兆や自覚症状

麻痺・しびれ ・片方の手足・顔半分の麻痺・しびれ ・力はあるのに立てない、歩けない ・フラフラする 言語の障害 ・呂律が回らない ・言葉がでない ・他人の言うことが理解できない 知覚の障害 ・片方の目が見えない、カーテンがかかったように突然一時的に 見えなくなる ・物が二つに見える ・視野の半分が欠ける ・強い頭痛

 

 

 

 

 

 

 

病名:心臓疾患 虚血性心疾患 (心筋梗塞・ 狭心症)

概要:心臓に血液を供給する冠動脈の動脈硬化などによって細くなったり、詰まったりすることにより、心臓に血液が十分に供給され なくなり、危険な不整脈によるショックや心停止などが起こる。心不全 心臓のポンプの作用が弱まることによって症状があらわれる。

心筋梗塞(心臓の筋肉の壊死)などの心臓病も原因となる。

 

典型的な症状: 胸が痛い、胸が圧迫される、締め付けられる

非典型的な症状: 心窩部痛、吐き気、のどの圧迫感、左肩・上肢の痛み 心不全 ・尿量が減る ・体重が増える ・足のむくみ ・息切れ、呼吸がしにくい ・消化器症状(食欲低下、吐き気、消化不良、身体がだるい、肝 臓のあたりが重いなど) ・咳、痰 不整脈 脈が飛ぶ、胸部の不快感、動悸、めまいなど。重篤になると吐き 気や冷や汗、意識が遠くなる(失神状態)などの症状が現れる。

 

病名:SAS

○夜間、睡眠時に ・いびきをかく ・息が止まる ・呼吸が乱れる ・息が苦しくて目が覚める ・なんども目を覚まし、トイレに行く

○日中起きているとき ・しばしば居眠りをする ・記憶力や集中力が低下する ・性欲がなくなる ・性格が変化する ・体を動かすときに息切れする 

 

平成25~29年の間に1201人の健康起因事故を惹起した運転者のうち、亡くなった運転者が心臓疾患によるもので114人、脳疾患で29人、大動脈瘤及び乖離で31人となっています。

自己決定という自主性も大切ですが、福祉主義的な制約も必要になります。

自身や同僚が健やかな状態で就業出来るよう、健康を意識した日常も取り入れましょう。