職場における協力と個人の貢献の重要性

 

2020.7.1

https://youtu.be/7ySYGEh8hU4

『勝ち負けじゃない、競争じゃない仕事の仕方』というお話をします。

お疲れ様です

もうじき梅雨が明けそうですね。

暑くて蒸し蒸しですので、水分の他、塩分、ミネラルも取って体調管理をしてください。

さて、前回からの続きですが、目標は見つけられましたでしょうか?

お話にも入れましたが、テンション上げすぎて高すぎる目標の設定をしてしまわないよう気を付けてくださいね。

後が大変ですので。

前回は賃金にかかわる話をしておりましたが、取り組み方や解釈に誤解があるといけませんので、競争じゃないんだよーっという考え方についてもう一度確認のため、お伝えしようと思います。

 

これから、個人目標の設定をする人が出てきますが、趣旨としては皆さん同士で、順位をつけるための競争をしてもらうわけではないですからね。

そして、当然ですが皆さん同士で勝ち負けを競うわけでもないです。

相対的に捉えずに絶対的にです。

上位何%とかの相対的な順位ではなくて全体で作った目標、この場合では算定基準項目ですね。

この中で何をやったのか?の『絶対的に』です。

同僚を、仲間を負かして、自分が優位に行くという性質のものではなく、『全体の目標の中で私はこれができた!』という考え方です。

仮にね、競争という言葉を使うにしても、その相手方は自分です。

疲れたよ、楽したいよっていう自分の本能と戦うわけですから。

これから先、私たちの仕事と、会社が求める方向性を文字にして出してきます。

それに対する自分の達成度合い、貢献度合い。

その方向性を間違えずに力を使っていってください。

 

もちろん貢献というものを『主体的に』捉えれば無数に貢献するための手段が存在します。

成果を反映させるためには、明文化して根拠を定めないと一定の人だけ、管理者権限のある人だけが恣意的に評価をする独裁的環境を助長することになります。

それを防ぐための明文化です。

そして個別に道徳的な観点のほか、明文化されていなくても、『貢献すること』に対してどう取り組んでいるのかといった抽象的な文言も入れてありますので、歪曲した解釈を主張しなければ、適切に運用はできると思うのです。

そしてこれから精査していく、明文化される根拠は、ずらーっと長い、文字数も多いものになっていきます。

そこに記載のないもの、方向性の問題もあろうかと思いますが、『私には得意な分野がある』なのであれば、尚個人目標に組み込むために提出をしてください。

遠慮をすることはとても勿体ないことですからね。

根拠を文字にしておかないと、こうして欲しかったのにーとか、

三石はわかってくれていると思ったのにーとか。

基本、三石はKY、空気読めないですからね。

だから友達いないんですけど。

 

それから、今回の取り組みは人との競争ではないと言いました。

ですが、取り組んだ結果を考えるとき、課題の分離のときにもしましたが、『その行動によって発生した結果に対して最終的に責任を負うのは誰か?』を考えてください。

不可抗力であれば会社は守ってくれますけど、会社なんか関係ねぇ、俺は俺のやりたいようにやるんだ。なんて言って環境を乱して、いざ困ったら助けてくれは通じないかもしれないですから。

ひっかきまわしているというところでは俺のことも入りますね。

 

ニンジンをぶら下げるような話ではありますが、私のしたことで私は集団の中で〇位になる。

だから給与が○○円になるのだ!ではなくて、『皆で作った基準の中で私たちは○○と○○をやれた。』

そして『団体では○○が出来た!のなかで、私は○○が出来た。だからこういった評価なのだ!!』といった具合です。

競争ではなくて、『皆と協力した成果の中で、私の貢献は○○なのだ。』ですよ。

順位じゃないんです。勝ち負けでもないんです。

全体の目標に取り組むときの、皆さん個人個人が課題に取り組む姿勢、その成果というものが、私たち共同体の中で、○○さんは〇〇に貢献してくれている。

より良い環境を作るために貢献してくれている。

あー、ありがたい。

それが、見返りのない信頼になるわけです。

 

一つの配車に対して一人一人の結果は結構違います。

その配車の中でどのような結果を出すのかを決められるのは配車を受けた本人だけです。

加齢によって体調が万全である日は少なくなってきているかもしれません。

日々騙し騙し仕事をしていて、体調が優れない日もあるでしょうよ。

そんな環境の中でも、皆で協力して、会社の利益に、我々が働く環境作りにも貢献をする。

そして、自分のした成果を考えたとき、やれている自分を思い浮かべてみて、この環境に貢献している自分には価値があると感じられれば、人からの評価ってどうでもよくなってきませんか?

俺ばっかり俺ばっかり~って。

やらされているにはならないですよね。

 

人には得手不得手もあるから、一概に決められないけど、こういった変化を伴う過渡期にいる我々は、複雑な配車を見たときに『あー、昔は良かった、○○の配車の方がよかった』と思う時があると思います。

これは時代の移り変わりに伴う変化なのであって、例えば、労働基準法の整備が進んでいない頃の総労働時間と比べれば、ずいぶんと負担は減ったと思います。

それと実は、、ですが、不満に思わない配車なんてのは、ごく短期間であれば簡単に作れるんです。

『結果や工程』、この場合で言うとお金、『利益』と『労力』のことですけど、効率なんかを無視して、配車を散らす。

バランス重視にした無難な配車にして『みんな、気をつけて行ってらっしゃい』と送り出すことは出来るんです。

それにみんな、待機するのって嫌ですよね。

そこそこに散らして、時間調整のしやすい配車っていうのも出来ます。

ですがこの無難な配車も、短期を過ぎて中長期にわたって見慣れてくると、今度は人との比較が発生してきますよね。

ほかの人よりも納入しやすいところであるか、早く帰れるところか?

忙しい、暇だといった労力の観点から、出発できる時間、帰ってこれる時間などにも意識がいくようになりますよ。

如何に自分に有利な配車であるか?といった観点ですね。

社会主義だ、共産主義だと話が飛躍しそうですが、結果『給料』が同じなら如何に自分が有利か『楽か?』に執着するようになると思うんですよね。

でもね、これも何度も言ってますけど、慈善事業ではないですから、お金を残す『営利』として考えないと今は良くてもその先。

利益の残らない配車が会社の財政を圧迫して皆の雇用環境、ライフスタイルに影響を与えることにもなりかねない訳です。

 

『無事に運んだという結果だけではなくて質。』

前と同じ『量を』運ぶといった走り方をしなくなった我々には、『事故ゼロ』だけでよいと考える安易な目標ではなくて、仕事の内容、成果といった『質』にまで掘り下げないと衰退につながると思うわけですよ。

チーズはどこに消えたって話、聞いたことありますか?

ネズ公が、チーズの塊を見つけ、毎日食べに行くわけですが、チーズはいつまでもそこにあると信じるミニーちゃんと、日に日に減っていくチーズの塊を見て、いつか無くなるその前に新しい食料のあるところを探しに行くミッキーのお話です。

日々状況は変わっているんだよーって、変化を待つ者と新しい環境を作ったり、探したりする者の是非を問う話です。

のちにね、このネズミが浦安にネズミーランドを作ったんです。

 

残業時間の減少とともに賃金の低下も発生しました。

ライフスタイルの変化を余儀なくされた人もいると思います。

ですが、それって言うのは、現在の、この仕事における我々の市場価値、評価でもあるとも考えられるわけです。

今の環境を見て、聞いて、どうしてこういう選択を迫られているのか?を知って欲しいと思います。

環境は日々変わっていくとして、変化は起きないと楽観することは怠慢だと思うわけです。

エンドユーザーさんは減少傾向にありますから、昔の量を運べばよいといった時代から、質を意識した技術の提供にシフトしたいんです。

新たな顧客の獲得も必要だし、提供できる技術も一級のものを準備しておきたい。

そして安さでは勝負、競争はしない。

ただ忙しいだけで、消耗していく環境に自ら飛び込んで行きたくないですからね。

 

今起きている労働環境については受け入れるしかないです。

コレは変えられないものですからから、如何に我々の労働環境を充実したものにしていくか、どう考えるかを検討していきましょうよ。

その手段、選択の主導権はこちらにありますが、さらに細分化された選択肢をいかに有効に利益にしていけるのか?

納入先のエンドユーザー、店主、スタッフ等、立ち合い者さんの感情をどうプラスの印象にしていくか?

三石が各商社に営業をするときに、うちの会社はマーク車に負けない技術を持っています。

地域住民にも配慮した安全な走行が出来ます。(付近には店舗のお客様予備群がいるから)

近隣住民が不快に思わない静かな作業音で荷役が出来ます。

荷役終了後の注油口にしたら、一滴の油染みもない高い水準での技術の提供。

立ち合い者ともはっきりとした適切な受け答え、言葉使い。服装、歩き方。

そしてきれいなローリー、、と。

同じローリーが来るでも、営業をかけた商社さんにユーザーさんが言うのですよ。

うちのお店にはアソコのローリーを寄こしてくれって。

同じ『ローリーが来て燃料を届けてくれる』という配達でも、この会社のローリーに来て欲しいとリクエストが来るように。

 

あと、これは前にも言ったかな?

商社さんから依頼を受けたときに特定の運送会社を名指しして、この会社には配車しないでくださいっていう要件のつくことがあります。

皆さん、商売ですから一円でも、10銭でも安い燃料を買おうとされるだろうし、安い運賃の運送会社に依頼をしたいと思うでしょうが、安かろう悪かろうじゃ、燃料を売った後の運送、荷役に関するクレームまで考えたら、ただ安いだけの運送会社には依頼できないと思うんですよね。

ある一定量のニーズはあると思いますけど、だいたい同じ価格帯、運賃であれば、顧客満足につながる運送会社を使いたい。

ウチの場合で言うと、チョット高い運賃だけど、その価値を超える顧客満足がある。

そして、そのアピールを三石がやりに行っているとしたらどうですか?

オイラは凄くやりやすいです。

 

現場での振る舞いは皆さんに任されています。

幾ら事務所からあーだこーだと言っても、現場に行くのは皆さんですから、その場での受け答えの仕方、歩き方、養生をするスピード、機器を取り扱う様。全部皆さん次第です。

できると思うんですけどね。

実施やれていると思うんですけど、そうはいっても出来ないよというのであれば言ってください。

実演できるように協力します。+

会社敷地内にトラックを置いて訓練をしましょう。

やり方見せろよと言うなら、お見せします。

実際の現場の取り扱いと変わるのは必然ですが、基本的な動作、荷役手順についてはほぼ一緒です。

お客さんの感じ方もそれぞれだと思いますが、高い水準であると思える、皆がそう思う振る舞いについて、体現できるよう一緒に訓練をしましょう。

丁寧な受け答えだな。一滴の軽油すらもこぼさないんだな。とか、ホースなりを地べたに卸すときにも養生マットの上に接続口をおろして、一滴の染みすらも作らない。

そういう取り扱い、振る舞いです。

ここまでやれば、誰もが誠実に取り組んでいると思ってもらえると自分が思えること。

その水準で提供してくださいね。

こんぐらいでいいんじゃね?じゃないですよ。

誰もが、誠実に取り組んでいると思ってもらえると自分が思えるくらいですよ。

『あ、あいつ、あんな言い方をしているんだ、いいな。俺もやろう。』とか。

こんな言い方もあったのか!気付かなかった、知らなかったということもあるかもしれませんから、みんなで訓練してみましょうよ。

一回転で終わって、定時まで時間があるとき。

今しかできないですから、こういうの。

 

結果的に自己満足であっても、やらないよりは全然、マシです。

実演できる、提供できるという自信は自分の振る舞い、言動に現れます。

それが、仕事に対する信念と誇りになると信じています。その与えられた仕事の中で、一定の方向性という条件は付くけれど、個人目標としてどう取り組めたのか?(誠実に・取り組む態度)何が出来たのか?(成果)

 

競争ではなくて、与えられた配車の中で『私たち』は如何に協力して貢献できるかを考える。

そして『私は』個人の実績、成果として○〇をやれた、貢献できたと思うこと。

 

自信のある人は自分の成功談をレクチャーするもの良いと思います。

モノを知っているだけじゃダメ、学歴だけでもダメ、知識があって行為が伴って、会社の求める方向性にかみ合わないと。

というわけで、利益があって、反映する仕組みがあって頑張ろうという励みになる、より良い環境を私たちが自ら作っていきましょうと言う『勝ち負けじゃない、競争じゃない働き方』のお話でした。

こうしたらいいんじゃないの?とか代替案があったら出してくださいね。

偏りすぎた考え方に凝り固まって、自由な発想とかが出なくなることは、長い目で見たら損失ですからね。

 

さて、こんな感じで今回のお話を終わりにします。

去年も暑かったですけど、皆さんもご自愛くださいね。

それでは。