2024.04
春暁
いつまでもお布団に潜っていたい。
でも二度寝をすると大遅刻になりますので、気合を入れて起き出す毎日、大変お疲れ様です。
働き方改革に伴い、日々の業務に制限の他、付加した価値を求められ、長い目で見れば激動の期間を過ごしてきたと言っても過言ではありません。
就職氷河期と呼ばれたS43~S63年生まれの大半がこの会社に在籍しています。
他にやりたいことがあった人もいるかもしれませんが、石の上にも三年。
いつの間にか業界の中堅どころかベテランの域に達した人が多くいます。
会社によって特色、特徴があるようにこの業界、会社でも皆に要求しているものが多くあります。
主体的にモノを考え取り組む方が、自分の価値観、考え、ペースに合わせられるので苦痛は少ないかもしれませんが、自分を含め、多くの人は人に強制、強要され、若しくは会社という社会の中のルールに規律されていた方が一々考えなくても済むという点では楽かもしれません。
期間の長短に関わらず、考えるという事は少なからずお金についても考える必要が出てきます。
お金の問題は自分の稼ぎに直結をしますが、職場、生活の環境にも影響されています。
社会性がある以上相手があってのこと、「自分一人が頑張ればどうにかなる」と考えていてもまず、想定通りには行きづらい。
そうはいっても、人に指示をされ、一定程度の強制力が働けば、人は抵抗をします。
自分の作った環境の方が、居心地が良いからです。
そんな道理の中、働き方改革も相まって、この会社で多くを求められた皆さんと縁あって頑張れたこと、2024年度を迎えられたことに感謝します。
さて、職場の環境について、国の基準に基づいて準備を進めてきました。
あくまでも基準ですので、その基準に収まらないこともあろうかと思いますが、その失敗を糧にトライ&エラーという言葉もあります。
今後も誠実に取り組んでいきたいと思います。
例年のことではありますが、繁忙期を過ぎたことで、就業環境にいくらかの時間的余裕が出来てきます。
気の緩みと言ってしまえば身も蓋もありませんが、繁忙期の緊張した期間をやり切ったころに、春眠暁を覚えずな穏やかな気温、仕事量になっていれば誰でも気は緩みます。
ですが、やって当たり前、出来て当たり前、危険物を取り扱う物流のプロとして見られている皆さんには、責められることはあってもなかなか褒めてももらえない。
そんな現状があります。
お仕事だから。給料という対価を得ているんだから。ボランティア、非営利事業ではないのだから。
言われ方は様々でしょうが、こと荷役、物流については厳しい判断がついて回ります。
四六時中、緊張をしていなさいとは言えませんし、実際にできません。
業界の中堅どころかベテランに達している皆さんには、注意、集中のしどころがお判りかと思います。
要所要所で、的確な判断、行動を奢ることなく続けて行ってください。
年度の始めという事で、これからの季節は充填場でのパトロールに重点が置かれてきます。
繁忙期の事故については寛大な処分が行われることも多いのですが、シーズンオフに入ったこれからの時期は「事故=手抜き」と評価をされることが多くなります。
それが充填時の軽微なミスであってもハインリッヒの法則然り、重大な事故に繋がりかねないと声高々に言われます。
そこで、皆も知ってはいると思いますが、各充填場で指摘にあがる注意・喚起事項をここに列挙していきますので、内容を把握し、予防に努めてもらいたく。
・顎紐が顔の前にある
・ハーネス装着時のベルト調整が不適切
・指差呼称の声が小さい
・指差呼称の指差時、身体が流れている
・3秒以上の人体除電
・階段の昇降時、手すりに手を置いていない
・ハッチ蓋の開閉が雑である
・浮かせ蓋
・機器の取り扱いが雑である
・流速安定まで、手で押さえていない
・アームを斜めに挿入、べーパー漏れ
・アーム収納時の先端弁閉止確認があいまい
・マグネットシートのよる最終確認が不明瞭
これらは、常に指摘にあがる事項です。
実際に指摘があり、一度事故が起きれば製油所の係員も、事故防止の監視業務が不十分であると叱責されるでしょう。
我々も同様です。
ただでさえ褒められることの少ない我々で、事故=手抜きと判断されるのが常です。
パトロールは、自分が一定程度の注意をする事が出来ることを証明する作業である。
↓
やって当たり前、出来て当たり前
↓
やっていない =(教わっていないとは考えていない)
↓
出来ないとも思っていない =(非協力的と判断される)
↓
過失ではなく故意 =(繁忙期ではないので忙しいという抗弁が効かない)
↓
ブザー発報、指摘事項の惹起 = (わざと事故を起こそうとしていると捉われかねない)
事例
1/31 他社で荷積み忘れ
この度の、コスモ石油㈱千葉製油所で安全荷役が遂行できていると判断がされ、乗務員遵守事項違反に対する入構停止措置基準が緩和された経緯を思うと、今後、荷役・パトロールに協力的でない者は、安全を軽んじている人なのであるから、入構停止措置基準にない危険な行為をしたときは「火災、爆発などの重大な破損や損害となる行為を行った者」であるとして無期限入構停止になってもおかしくはない。と考えるのが妥当という危機感は持っていた方が無難です。
危険に対する認識の違い、温度差が「これぐらいなら」という気持ちで斜め積みを行い、思い込みで重大なエラーを惹起することになります。
「このくらいなら」ではなく「自分はプロである」という気概を以って安全走行、荷役に励行していただきたく思います。