2020.4【やる気スイッチ(動機)とその障害(比較)の話】
前回は目的と行動についてイシューという言葉を交えて話をしました。
見る立場によって、人それぞれに目的は違うけれど、本質は一緒だよーって。話でした。
その際の障害について、課題の分離の話もしようかなぁといいましたので、今回は『課題の分離』の話をするのですが、この『課題の分離』をより深く知ってもらうためには、欲求と価値観についてもお話しした方が分かりやすいので、今回は堅苦しくない【やる気スイッチ】という言葉を使って展開をします。
【やる気スイッチと欲求】
まずはやる気スイッチについて。
この言葉ですが、某個別指導スクールのCMにあった言葉ですね。
この言葉はすごいですね。やる気という気持ちと行動を起こすスイッチをまとめた造語ですけど、勉強やら、何かしらの行動を起こすときの動機付けを楽しく演出しています。
この○○をやろう、アレが欲しい、これをしたい、こうなりたい欲求という意思、『やる気』が動機になって意思表示をするための行動を起こすきっかけを『スイッチ』と呼んでいます。
自分で欲しくて、やりたくて行動をするわけだから、当然、夢中になれますよね。
頑張れる。
マジで、こんなスイッチが目に見える形であったら最強ですね。
『今日はちょっと~』と思っていても、スイッチポーンでガツガツ頑張れる。
ホント、最強です。
【欲求と価値観】
そして、欲しいと思う意思、欲求を法律上は【内面的効果意思】といいます。
この意思は、アレをしたい、アレが欲しいと思うこと。
この『欲しい』という気持ちはその人の価値観を基準にして『欲しい』と思うわけですよね。
だから、誰もが欲しいとは限らない。
「はぁ、そうですかー」ってなることもある。
自分に必要な価値あるものとしての認識があっての『欲しい』なので、『価値観』の違う人からしたら、まったく興味がない。欲しくもない。
フィギアなんかも極端な例にすることが出来ます。
コレは所有欲と優越性の追求が形になったものです。
そうなんです。人は自分の価値観に合わないものには、基本的に興味がわかないのです。
この価値観については『まずろう5』という話で後ほど。
【価値観と比較衡量】
行動に移す際に障害があるといいましたが、この、やる気スイッチを押すという行動に至る前の内面の気持ちの段階で、我々は瞬時に『自分の価値観での欲しいと思う気持ちとそのための対価、お金だったり、時間だったり、犠牲になるものとを比較衡量して、自分に利得があるか、犠牲を払っても欲しいと思うか』を考えています。
【やる気スイッチと習慣の変化】
意思、動機、欲求があって、やる気スイッチを押した後には、習慣の変化が待っています。
スイッチを押せる人の中には、自分みたいに結果を考えずに勢いでポチる人。
最後までやり切れるか、どんな対応が必要か熟考をする人。
そのほかに小さな成功体験から取り組んだ成果を出すことに喜びを見いだせる人。
日常習慣の変化を楽しめる人もいたりしますね。
一日は24H、誰もが同じ時間しか使えませんから何かを始めるということは24Hのサンドイッチの中から何かしらを諦める、排除する必要が出てきます。
ツムツムとかポコポコとか。
寝る時間、働いている時間は簡単に削れませんから、日常のリラックスした時間帯を使うことになります。
何かを始めるということは習慣の変化が起きるということです。
そして、人の欲求を満たす基準となる価値観。
価値観の基準でマズロー5という5段階欲求の話があります。
金、やりがい、人からの承認といろいろ分かれているのですが、
自分が今どこの段階にいるのか、何を欲しているのかで、自分の価値観を客観視する事が出来ます。
【マズローの5段階欲求】
行動をする動機。
5.4.これは自分に対する欲求。
3.社会とのつながりを目的とした欲求。
2.他者からの承認欲求。
1.自己実現のための欲求。で欲求を階層で分けることが出来るといわれています。
自己実現・誇り
評価・承認欲求
社会・所属欲求
安全・生活欲求
生理・生存欲求
物事に対する興味の感じ方は人それぞれの価値観と言いました。
各々、欲しているものが違っていて、達成、満たされることで次の欲求が発生していきます。
人は集団化して生活をしていると伝えました。
ウリたちはその共同体の中でコミュニケーションをとっているのだが、積極的であり且つ円滑なコミュを構成するための要素の中に課題の分離が含まれているのです。
大きな5つの要素には信頼、貢献感、所属感、承認、課題の分離が密接に関係していますので、説明をします。
【概念説明】
1 共同体での信頼 誠実であり、取り組む態度
2 貢献感 人の役に立てていること
(言葉なくても、他人の目、耳、心ではどう感じるかを思うこと)
3 所属感 人の役に立っている自分は、この共同体にいて良いと思えること
この環境を守りたい、この集団からの孤立は嫌だ
貢献しているという実感は貢献感があることになる
4 承認の概念 他者承認と自己承認
他者承認は人の期待に固執しすぎると依存になる
他者との競争・負けることでやる気を失う
自己承認は相手からの言葉がなくても、相手の目、耳、心ではどう感じるかと思うことで承認欲求を満たすことが出来ます。
5 課題の分離 役割 その行動は誰の課題であるかを考えること。
人の自分に対する評価を気にし過ぎずに、誰の課題なのかを見極めないと、人の反応に拘束されるようになる、自由な発想や行動が取れなくなってしまうよと言うこと
このサイクルの中で我々は、自分を認め、仲間を認め、強固な共同体という環境を作り出しています。
やる気スイッチを押して行動を変えることは、共同体の中での自分のライフスタイル、習慣に変化を起こすということです。
今の習慣、環境を変えると言うことは、
・習い事であれば『テレビを見る、ゲームをする、ゴロゴロする時間を削ること』
・仕事であれば『荷役途中の確認作業・確認をする意識レベルを高めること』
〇〇を注意深くする。と、前回、○○は平穏だったので、今回も大丈夫だろう。の結果を考えながら選択をすること。
目的を達成できなかった障害は何か?
課題の分離が出来ていなかったから。
目的を達成できる、できないも自分の課題。
起きている時間帯での自分の選択した行動に沿って結果が発生するわけですから
自分の課題だとわかっていたら、できなかった時の不利益が自分に帰属するのが分かっていたら、行動に移せた。
変わりたくないと思う人たち。
共感がないこと。周りの人と同じでいたい。
周りの目が気になる、今までの経験が使えない。
今まで容易にできていたことが、できなくなる。
新しい行動では、結果の予想が出来ない
不安、不満があり安心できない、知って、経験すれば簡単なことも始めは苦痛を伴う。
【苦痛の回避】
行動とそれにかかる犠牲と利益を比較衡量して自分で選んだのだけど、苦痛は想定していなかった人もいると思います。
この苦痛、心の状態が楽しめていないとき、身につく知識量、効率は3割減すると言います。
アルコールを摂取していた時も同様に効率が3割減です。
やる気がない時というのは、何かしらの学習や、取り組みに対して酒を飲みながらやっているのと同じくらい効率の悪いことになります。
『好きこそ、ものの上手なれ』は
得意、楽しい成功体験から、脳内に快楽物質が分泌されて、ハイになる。
つまらないと、この快楽物質も出ない。楽しめない。
これがネガティブループにつながります。
ライフスタイルの変化と嫌々な心での新しいことへの取り組みに対してどうするか?
【そのために】
成功体験 小さな成功体験 楽しみ方を知る
できたことの快感 ゲームを繰り返すさま
約束をする 承認されること 認められること 褒められること
貢献していること ある程度の関係がないと約束に至らない
守れないことは自分の否定、失敗体験 やる気の喪失
信頼の消失 後のない劇薬
一歩踏み出す 勇気がいる 今の環境、評価を気にしている
自分の問題 課題の分離
心を積極的に 仮想を含めて自己実現のレベル すでに人からの評価は受けている。 やりがい、生き方。
今までに約束を取り付けた人は幾人かいます。
その人たちとは、模範である、、情報の発信をする、、愚直にやる。といった内容の約束です。
現在はメンバーの一人一人のヒヤリと付き合うことは困難です。
ましてや、大事故になる前の段階まで経験をさせることは道義上できないです。
小さな成功体験を3日、1週間、1ヶ月と続け、習慣化していくこと。
この手伝いはしていけます。
そして、最中に、今でも良いです、自分の望んだ行動が出来て、無事に車庫に帰っている自分を思い浮かべてみる。
『夏、暑く、会社で皆とジュースを飲んで談笑をしている』
『暑かったね、行楽車両が多かったね、夏の厚い白い雲を見て、その下の海を想像する』
『あ~、夏だなぁ、いい労働をしたなぁ』って思う。
『今度の休みはサイクリングだ』と思い描くこと。
この楽しそうな環境を守ること。
期待を裏切らないこと。
それは、事故ゼロであって、信頼を維持することであって貢献感、所属感を得られることでもある。そのために、確実な荷扱いをしてくることでもあります。
【時間は有限】
人生100年と言っても実際には70~80歳?
この仕組みを知ったときに三石は35歳そこいら。
でも発信をするまでに10年もそのまま。
① ただ生きる。
② ただ生活をすることだけを考えていた、そのときに金を騙し取られたり、人の気持ちがわからずに嫌われてしまったり。
幸いにして今までは、一人でどうにかなりましたよ。
アクシデントがあっても、残業をすれば翌朝には通常の日常に戻ります。
マズローの3段階を諦めても、4段階に行けたりもします。たぶん。
5段階に行きたいけれど、3段階が抜けている。
3段階を経験しないと本当の意味の5段階には行き着かないのではないか?
5段階、まだ見ぬ6段階は一人でするものではないのではないか?
人に影響を与える段階だと思うので。
この気付きを人の教えたいと思います。
人の目的、環境は違うから共感することは難しいかもしれないけれど、ノウハウ、仕組みを知ってほしい。
それが三石のやりがい、貢献感、第3段階の社会の中で無価値じゃないと実感を得ることにもなる。
行政書士登録までしていて、人の気持ちの話をするなんて、おかしな組み合わせだなって思いますが、これも面白いかなぁっと。
人と同じじゃないことをして、「変わっているね」って言われても、自分らしく生きたいと思ったりもします。
その実現方法を指南した書籍や、その考え方を伝えることは、また今度にしようと思います。
それでは、今回はここまで。